資格取得のために、退職するという決意は立派です。でも、予め理解しておくべきことがあります。
この判断基準は資格によって様々です。
資格は知識、知識には経験が必要であり、それを達成してこそ評価されるのです。
資格取得がゴールではないことはみんながわかっている、だけど、スタートにならないこともあるのです。知識が先か?経験が先か?・・・一緒に考えましょう。
職種によっては、基礎知識や基礎技術があった方がいいこともありますが、業界・職種次第です。
今、就職するメリットと、学校を卒業した後に就職活動を始める社会バランスを考慮したリスク、どちらが妥当か検証していきましょう。
就職するにあたり、働く時に参考となる法律や制度のことです。仕事の条件を整理して、関連する制度を理解していると、具体的な求人を見た時に選択するポイントが理解できているので、就職活動がよりスムーズになります。これから就きたいと考える仕事や働きたい職場について、実際に条件を整理してみます。
整理した条件の中で、あなたが重視する項目の優先順位をつけましょう。
給与から差し引かれるものは、所得税である税金・社会保険料などがあります。
ご両親や周りの方から、「社会保険完備」の求人に応募したらいいね、とアドバイスをもらってはいますが、それが何のために、何の役に立つのかわからないという相談もあります。
以下の表を参考にしてください。
社会保険 (広義) |
労働保険 | 労働者災害 保障保健 |
略して「労災」とよばれています。 労働者が仕事中や通勤途中にけがや亡くなった場合に労働者や遺族のために給付を行う保険。保険料は事業主が全額負担します。 |
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雇用保険 | 労働者が失業や育児や家族の介護のために休職した場合などに労働者を援助するために必要な給付を行う保険。 保険料は労働者の賃金の額に応じた一定の額を労働者と事業主が負担します。 |
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社会保険 (狭義) |
健康保険 | 仕事以外の病気やけがまたは亡くなった場合、出産の場合に労働者や扶養家族に必要な給付を行う保険。 保険料は、労働者の賃金に応じた一定の額を労働者と事業主が半分ずつ負担します |
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厚生年金保険 | 20歳以上の国民が加入する国民年金(基礎年金)の上積みとして、厚生年金が存在しています。老齢厚生年金・障害厚生年金・遺族厚生年金は、国民年金の老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金に上乗せされて支給されます。また、厚生年金保険独自給付もあります。 保険料は、労働者の賃金に応じた一定の額を労働者と事業主が半分ずつ負担します。 老後の年金となる厚生年金・国民年金は、決められた加入期間を超える人でなければ受けることができませんので、転職などで失業期間のある方は、国民年金への移行の手続きをしてください。また、国民年金保険料の支払いが厳しいときは、減額や免除をしてもらえることもあります、その期間は加入期間とみなされますので届出をしましょう。尚、年金支給時に減額や免除の期間の分だけ年金の受給額は下がります。 |
退職に関する事務的な知識が必要な方と退職するかどうか迷っている方など、実に様々。
「会社が潰れそう、だから退職しようと思う」
状況が明確でないことが多く、退職日も決めかねている状況が多いようです。
まずは、企業の事業継続は社員の力でもあることを前提に、状況をヒアリングした上で、自己都合・会社都合の退職について情報提供。
更に、今の退職が相談者にとってメリット・デメリットなのかを客観的に整理します。
「退職が続いている、次は自分だ」
就職支援センターの情報提供のスタンスとして、まずは本人の希望です。
「事実を確認してください」とお願いしています。
職場の不満や自分の不安が絡み合うと、わけがわからなくなっていることも多いものです。絡み合う不満や不安の情報を整理して、客観的にあなた自身のことなのか、会社の問題なのかを確認していきます。
どんな職種に応募して、求職者の方がどんな経験をしてきたのかによって、提案することが異なりますが、理由はいくつか想定できます。
「面接マナー」であれば、面接練習。
「応募書類」であれば、見直し。
「無謀な応募」であれば、一般的に言われる就業形態によるメリットとデメリットをご理解頂きますが、それぞれの状況やライフスタイルによって、メリットがデメリット、デメリットがメリットになることがあります。
経験を積むためにアルバイト・派遣・契約社員を活用する方や、トライアル雇用、紹介予定派遣など、
自分らしい仕事選びの優先順位を整理しましょう。
たとえば、長期視点で「仕事」をとらえる場合、「正社員」が絶対であるとも、間違えであるとも言い切れない世の中です。仕事の経験を積んだ結果が仕事への長期視点であり、能力に見合った収入を目指して転職を繰り返す方もいます。個々の生き方、働き方の価値観は様々ですよね。
怒られてばかりで、自信がなくなった
わかること、わからないことを明確にしてください。
はじめて、仕事の説明をして頂く時「理解できた?」と質問されていましたが、なんとなく流していました。仕事を教えてくださった方は、その時の反応をみて、説明した作業を理解したものとみなしています。だから、失敗があった時に「理解できていると言っただろうっ!」その次は「何度言ったらわかるんだっ!」ともっと怒っているようです。
作業現場で、確認をしていたのでしょうか?
メモを再確認したのでしょうか?
報告・連絡・相談はできていたでしょうか?
「ここまでは、理解できました。この作業について、もう1回ご説明をお願いできますか?」
どこまで理解して、どこが理解できていないのか、伝えて助言をもらうのは教えてもらった側です。
「同僚とうまくやれない」
具体性の無いトラブルに見舞われることが多い同僚との関係。そんなつもりない、そんなことない・・・であれば、その話をするのはその相手ですね。実態を把握してから、伝えかたや具体的な行動という対策を考えましょう。
仕事上でのトラブルであれば、建設的な打ち合わせを希望しましょう。相手を責める打合せではなく、目的を明確に「どうしたら仕事がうまく運ぶか」がテーマです。
「ありがとうございます。」「お願いします。」「ごめんなさい。」がきちんと伝えられていますか? 相手が言わないというお答えがあったこともありますが、相手は自分の鏡です。あなたがうまくやっていきたいと希望するなら、あなたが先に考え方を変えてもいいと思いませんか?
コミニュケーションの向上を目指しながら、就職活動を目指す方には、「若者就職基礎力養成講座」をご提案することもあります。