STEP7

画像:猫のイラスト

《相談》

面接がうまくいかない・・・
ビジネスマナーがわからない・・・

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《就職支援センターでは・・・》

求人と応募者によって、ベストな面接対策は異なります。
マナーを一通りマスターしたら、自分らしさの面接練習にシフトしましょう!

 面接がうまくいかない・・・緊張しますし、失敗もありますね、普通のことです。
だけど、面接の数をこなせば、課題が明確になって面接の質は上がります。

 面接のマナーは、次のページからポイントを押さえて、説明します。

 実際の面接での答えられなかった質問は、メモに控えておき、面接官の意図を冷静に分析してください。この質問集は次の面接にとても役立っていきます。

 また、ある程度の自分なりの質疑応答が完成したかな?と思えるようになった瞬間に、驚くべき事態が訪れます。
 「しゃべれたけど、しゃべり過ぎて質問をわすれた!!頭が真っ白になった。」伝えたいことが溢れ、面接官の質問の答えから脱線したり、裾野(すその)が広がりすぎることがあるのです。
 その時に自分を立て直す方法を知っておく必要がありませんか?
 面接官は既に不可解な顔をしています、ごまかしきれませんね。その時に、「申し訳ありません、緊張のあまり話がまとまらず、ご質問を頂いた答えになっていませんでした。質問をもう一度、確認させて頂けませんか?」と言えますか?
 失敗する仮説をたてて、面接対応策をしておくことも効果的なのです。

面接マナーとして押さえたいこと!

 ビジネスマナー入門として、基本的な5項目を紹介していきます。
 ビジネスマナーとは相手を不快にさせないことであり、おしゃれや個性とは基準が違います。社会において守るべきルールを習得して、職場などで必要な人間関係構築力を養いましょう。

(1)身だしなみ

 「第一印象」は、初対面の相手が抱く自分の印象のスタートラインを決める大きなポイントです。きちんとした身だしなみは、そのまま周囲からの信頼感に繋がります。面接時など、限られた時間の中でも効率よく自分をアピールできるように、日頃から意識して社会人としての身だしなみを身に付けておきましょう。
 ポイントは「清潔感」「機能性」「周囲との調和」です。

【機能性】
動きやすさ。
【調和】
釣り合いがとれていること。

身だしなみNG例

男性 女性
寝ぐせ 職場に適さない髪型
ヒゲの剃り残し 仕事に支障が出ない髪型
伸びた爪や汚れ 派手なメイク(ノーメイクもNG)
シャツの袖・襟口の汚れ 香りのキツイ香水
肩のフケ 派手なデザインのバッグ
ネクタイのゆがみ 襟口が大きいインナー
スーツやパンツのてかり 服装のシワやシミ
ポケットの膨らみ(物を入れ過ぎない) 目立ちすぎるアクセサリー
派手な色の靴下 派手な柄や伝線しているストッキング
靴の汚れやかかとのすり減り 動きづらい靴(ミュール・サンダルなど)

 面接にふさわしい服装は、スーツです。
 派手な柄ものやジーパンなどカジュアル過ぎるアイテムは避けてください。

(2)振る舞い

 社会人として適した立ち振る舞いは、職場などで人間関係を築く上で重要なビジネスマナーであり、面接においても重視されるポイントの一つです。周囲をさわやかにさせられる様な態度や動きを身に付けましょう。

立ち方

 胸を張り・背筋を伸ばし・あごを引きます。足は両かかとをつけ、体が一直線になるように心掛けましょう。

『男性』…両腕は脇につけ、中指をズボンの縫い目に当てるようにまっすぐ伸ばしましょう。
『女性』…両腕は肘を軽く曲げて、体の前で左手を上にして自然に組みましょう。

歩き方

 正面を見て・胸を張り・背筋を伸ばし・あごを引きます。腕は自然にたらし前後に軽く振り、体が左右にブレない様に気を付けて真っ直ぐ歩きましょう。

座り方

 面接時の模範的な座り方として、まずイスの左横に立ちます。「失礼します。」と一声言ってから座りましょう。その際、理想的な動きとして、

  1. 左足を前に出す
  2. 右足をイスの前に動かす
  3. 左足を右足の横に運ぶ
  4. 静かに着席

の順に行えるとスマートです。背もたれには寄りかからないように、握りこぶし一つ分くらいの隙間を空けて深めに腰をかけましょう。足は床にしっかりつけ、足組みは厳禁です。バッグを所持している場合は、イスの右側に置きます。面接の最中に倒れたりしないように、底がしっかりしているビジネスバッグを選びましょう。

『男性』…軽く足を開き、両腕は太ももに両手を乗せましょう。
『女性』…両ひざをつけ、両腕は太ももの上で左手を上にして自然に組みましょう。

話の聞き方

 話をしている相手の目を見て、あいづちやうなずきを入れること事で肯定的な関心を相手に伝えます、繰返したり話の要約を適度にはさめると理想的です。また、質問はまとめておき、話が途切れたタイミングなどに確認し、話し相手の言葉に集中する事は大原則です。

話し方

 事前に話の内容を頭の中でまとめておき、「だれが(Who)・いつ(When)・どこで(Where)・なぜ(Why)・なにを(What)・どのように(How)」、5W1Hを意識して簡潔で相手が解かりやすい話の構成を心掛けましょう。また、下を向いたり、目線がキョロキョロしてしまうと、自信が無いように見え、例え良い言葉であっても説得力を失います。話し相手の目を見て、言葉をはっきり発音してテンポ良く発言しましょう。声のトーンや大きさにも注意を払いTPOに応じて柔軟に使い分けましょう。

【ティーピーオー(TPO)】
時(time)と場所(place)と場合(occasion)、三つの条件。

(3)挨拶の基本

好印象な挨拶とは

『明るくハッキリとした発声』
 「おはようございますぅ」ではなく「おはようございます!」、 ハキハキと語尾を言い切るようなイメージで元気に声を出しましょう。面接時には、「よろしくお願いします!」をさわやかに言えるだけで、面接官に良い印象を与えられます。

『アイコンタクト』
 通常の会話時もそうですが、円滑なコミュニケーションにアイコンタクトは欠かせません。 相手に身体も向けず、言葉のみという挨拶は避けましょう。

【アイコンタクト 】
言語を使用しないコミュニケーションの内の一つ。意思や態度などを相手の目を見ることによって 伝達しようとする目と目によるコミュニケーション。

『積極的な挨拶』
 相手より先に挨拶しましょう。面接官は勿論、面接官以外、入社後には直接の上司や同僚以外の方々に対しても積極的に挨拶しましょう。

入社後の様々な挨拶

場面 挨拶
出勤時(朝以外) おはようございます(お疲れ様です)
社内ですれ違う時など お疲れ様です
仕事をしている相手に声をかける時 お仕事中失礼致します
外出時(見送り時) 行って参ります(行ってらっしゃい)
帰社時(迎え時) 只今戻りました(お帰りなさい)
何かを頼む時 よろしくお願い致します
依頼を了承した時 かしこまりました
感謝すべき時 ありがとうございます
退社時(見送り時) お先に失礼します(お疲れ様でした)

おじぎの種類

 挨拶の後でお辞儀をします。相手の目を見て、腰を軸に体を前に倒します。「首だけのお辞儀」にならないように注意しましょう。

 『会釈(15度)』・・・・・ 社内で同僚とすれ違う時など
 『敬礼(30度)』・・・・・ 上司や来客相手に対する時など
 『最敬礼(45度)』・・・ 謝罪や感謝を伝える時など

(4)正しい敬語

 敬語とは、文字通り相手に敬意を表す言葉です。
 「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」、正しく使い分けられていますか?

尊敬語(そんけいご)とは

 相手の動作や状態を高め、尊敬の気持ちを表すために使う言葉です。

  •  ・お(ご)+動詞+なる、なさる、くださる
  •  ・動詞+れる、られる
  •  例文:「お客様がいらっしゃいました。」「このポスターをご覧下さい。」

謙譲語(けんじょうご)とは

 自分や身内などをへりくだって表現して、控え目な気持ちを表す言葉です。

  •  ・お(ご)+動詞+いたす、いただく等
  •  例文:「私がうかがいます。」「後日、改めてご連絡させていただきます。」

丁寧語(ていねいご)とは

 丁寧で美しい表現をして相手への敬意を表すときに使う言葉です。

  •  ・動詞+ます
  •  ・形容詞、副詞+です
  •  例文:「今日は昼にカレーを食べる予定です。」「私は電車で帰ります。」

人を指す敬語例

身内 話し相手の家族
父・母 お父様・お母様
祖父・祖母 お爺様・お婆様
兄・姉・弟・妹 お兄様・お姉様・弟様・妹様

丁寧な言葉(言い回し)例

通常 敬語
わたし わたくし
きのう・きょう・あした さくじつ・ほんじつ・みょうにち
さっき・あとで さきほど・のちほど
こっち・あっち こちら・あちら

動詞活用例

通常 尊敬語 謙譲語 丁寧語
いる いらっしゃる おる います
する される いたします します
思う お思いになる 存じます 思います
待つ お待ちになる 待たせていただく 待ちます
来る いらっしゃる 参る 来ます
会う 会われる お目にかかる 会います
行く 行かれる うかがう 行きます
話す おっしゃる 申し上げる 話します
聞く 聞かれる 拝聴する 聞きます
食べる 召し上がる いただく 食べます
帰る 帰られる 帰らせていただく 帰ります
送る お送りくださる 送らせていただく 送ります

 慣れるまで、無理に使いこなそうとして発言がぎこちなくなるよりは、自然に使える範囲での丁寧な言葉遣いに徹しましょう。

(5)報告・連絡・相談

 コミュニケーション無くして仕事は成り立ちません。入社後の、報告・連絡・相談、通称「ホウレンソウ」は業種・職種を問わず、基本です。どんなに自分一人が仕事を上手くこなしても、周囲との連携が上手くいかなかった為にすべてが台無しになります。ポイントをつかみ、適切なホウレンソウを身に付けましょう。

適切なホウレンソウとは

『報告』

  • 報告する内容はまとめる。(1)結論、(2)事実、(3)自分の意見 の順で単刀直入に!
  • 報告内容のボリュームによって、口頭・書面など適した方法で!
  • 業務が終了したら、完了報告!
  • 悪い報告ほど速やかに!(失敗を隠すために独自で解決に取り組んでいる内に、取返しのつかない事態となります)

『連絡』

  • 連絡する内容はまとめる。(1)事実、(2)自分の意見 の順に単刀直入に!

『相談』

  • 溜まってしまったお仕事の優先順位など、判断が難しい場合は勝手に判断を下すのではなく、相談!
  • 相談と同時に、自分の意見や希望も伝えましょう。すべてを相談相手にゆだねないこと!
  • 相談した相手には、必ずその結果報告とお礼を伝えましょう。

脱。フリーターの意識・・・

 入社時は誰でも新人。新人はスキルが足りてないシーンが頻繁にあるのも普通の出来事です。
 ただし、年齢を重ねるとプライドが高くなりやすいため、周りの方に違和感を残してすまうことがあるようです。常に自分を客観視して、自分のプライドのコントロールができるようになることも職業能力です。
 また、謙虚でいる姿勢も大切ですが、極端な謙虚さが自信の無さとなってしまうこともあります。
 その場合は、バランス感覚を持つ必要がありますよね。まずは、できることから継続的に正確に、自主的に行うことからはじめましょう。