STEP1・STEP2

脱フリーターを目指すみんなは、どんな相談をしているの?

 就職支援センターの初回相談では、相談者の方に受付票という形式で相談内容を質問しています。まずは、みなさんが同じように悩む項目について解説していきます。

画像:猫のイラスト

《相談》

やりたいことがわからない・・・
自分が何にむいているのかわからない・・・
自己PRをどう書けばいいのかわからない・・・
自分の強みがわからない・・・

画像:猫のイラスト

《就職支援センターでは・・・》

 生活から習得した能力は職業能力へと繋がっているのです。 能力または興味ある事柄から、職種提案や就業形態の理解を深めて、希望の優先順位を一緒に考えていきます!

 この相談はとても多く、ずばり「情報」が足りていない、または「情報」の整理ができていないことが多いようです。ここでいう情報とは (1)自分の情報 (2)社会の情報 (3)職種の情報 です。これらの要素が組み合わさって、職種がイメージされていきます。
 就職支援センターの相談員は、この情報整理をお手伝いしていきます!

就業形態

  メリット デメリット
起業 実力や業績に応じた収入増を見込める
職場の人間関係に束縛されない
自分で仕事を確保しなければならない
営業能力を必要とする(コミュニケーション能力)
正社員 雇用の安定
社会保険関係・福利厚生の充実・賞与支給など給料のベースが高い場合もある
希望しない職種に就くこともある
職場の人間関係に束縛される・プライベートな時間がとりにくい・転勤がある場合がある
契約社員 専門性の高い場合、一般職の正社員より給料が高い場合が多い。・能力を評価してもらいやすい 会社との問題、契約更新・社会保険などの交渉も全て自分でやらなければならない
雇用が安定していない
派遣社員 自分のライフスタイル・希望勤務地に合わせた働き方が可能。自分のスキルをさらに磨ける・スキルが待遇につながる・職場の人間関係に束縛されない・相談できる相手がいる 有期雇用の為、生活の設計がたてにくい
賞与・交通費がないことが一般的
パート・
アルバイト
就業しやすい
自分の希望の時間帯で働ける
低賃金
専門的なスキルを身に付けるのは難しい
【起業】
新しく事業をはじめること。法人を設立すること。
【正社員】
正規雇用で企業に雇われた労働者のこと。
【契約社員】
企業と期間を決め雇用契約を結び就業する労働者のこと。
期間契約社員、期間社員、有期間社員、期間従業員など同じ意味。
【派遣社員】
派遣会社(派遣元)と雇用契約を交わし、派遣先企業の指揮命令を受けて、 派遣先企業のために就業する労働者のこと。
図:派遣社員の労働契約形態
【紹介予定派遣】
派遣期間終了後、派遣先の企業に正社員または契約社員として雇用されることを 予定している派遣社員のこと。
【トライアル雇用】
ハローワークが紹介する若者を、企業が短期で試行的に雇用する制度のこと。
企業・若者の意向や適性を見極めた上で、本採用が決定できる。

(1)自分の情報

相談者の就職準備状況を確認します。

 就職までの間に、どのような準備をしたらよいかを明らかにします。
 その結果、お仕事探しがスムーズになって、就職に関する考え方や行動についての問題点を発見することができます。
 あなた自身のことやあなたを取巻く環境を理解していきましょう!

図:「自己実現」とは、段階的に希望を叶えていくもの。

 経験・性格・能力・年齢のバランスが重視される労働市場という社会に対して、適性テストの診断結果や自分の情報だけで立ち向かい、跳ね返されてからはじめて気付くこともありますが、それも経験の一つですよ!

長所・短所を確認

 長所と短所は表裏一体。
 たとえば、意思がはっきりしているあまり、ズバズバ言い過ぎて、人間関係がギクシャクしてしまうことが短所であるという方は、行為の結果として「短所」と判断できるでしょう。視点を変えると、意見をストレートに表現できることは、間違いなく「長所」でもあります。また、職歴上、転職回数が多くて・・と自分をマイナス評価から話をはじめる方が多いですが、その一時の行動力と決断力が「長所」です。一方で、長期視点で、なぜ、そうしたのか?自分自身に説明できないという結果から、計画性に欠けているということが「短所」として理解できるでしょう。
 長所と短所は、環境と自分の努力によって変わっていくものです。
 よく対応できていることを長所としてとらえ、この長所をどのように仕事に活かしていくのか、短所としていることを、今後の課題としてどのように乗り越えていくつもりなのかをメッセージとして伝える必要があります。

 幼少期〜現在に至るまでの情報から、長所・短所の情報を得ることもあります。
 たくさんのエピソードからの新しい発見として、その能力はこの職種に活かせるよ!と職種を提案することもあります。

お仕事経験や生活から培ってきた職業能力を確認します!

 職業能力とは何? 誰の基準で確認するのでしょうか?
 まずは、過去の具体的なエピソードを自分の基準で職業能力としていくつもまとめ上げていきます。

得意なこと、苦手なこと、対応が得意な年齢層を再確認!

  • なぜ得意になったの?
  • なぜその技術や能力を身につけられたの?
  • なぜその年齢層への対応が好きなの?
  • なぜ苦手だと感じているの?
  • なぜその「価値観」が絶対的なものとなったの?

 「自分の情報(素(もと))」 を明らかにしていくことであなた自身が理解でき、更に企業が求めている能力と照らし合わせ、求人要件の他にも「隠れ」要件として持ち合わせていることアピール材料として整理していきます。
 これらの作業は、応募書類作成と面接対策に繋がっています!

経済環境を確認

 就職する方の経済環境とは、親や社会に迷惑をかけずに生きていけるかどうかの環境を意味しています。この基準がわからないと、自分探しがエンドレスになりがち。お仕事を探すことに至りませんね。
 相談者の年齢とともに家庭・社会からの期待値が変動するため、どれくらいの期間を就職活動に当てられるのか、とても大切な自分の情報です。 ご両親に質問してみてください。「うちには、お金がいくらありますか?」と。

(2)社会の情報

 社会で必要とされる活動がお仕事です。そうでなければ、当然ですが対価としてお金は頂けません。
 たとえば、絵が好きな方や音楽が好きな方、自分の好みだけでは生活は成り立ちません、お客様が欲しい!と思ったものを嗜好に沿って絵描けたり奏でたりする技術が必要ですね。
 今の能力が社会で活かせるかという基準は、自分以外の人の希望に応えられるかということになります。自分の希望に沿った行為とは違うと考えていたのに、一生懸命に頑張った結果で「ありがとう」と言って頂ける次元があります。その次元をイメージすることはとても難しいと思いますが、存在していますし、多くの社会人が仕事を続けている理由にもなっていますよ。

企業が求める能力

対人関係能力 表現力・交渉力・コミュニケーション能力
相手のニーズ、状況に対応して発揮する能力
課題対応能力 経験・学習から身につく力・問題発見能力。
こうすればうまくいく!という成功する仮説をたてる能力 。
技術的能力 継続によって身につけるスキル。

(3)職種の情報

 ご両親やごきょうだい、お友達のお仕事、または華やかなお仕事は、日頃から耳にしますので、よく理解できていることでしょう。業界動向や職種、仕事の内容については時代とともに変化していますが、アルバイトで経験のある職種についての知識はあるでしょう。
 それ以外はどうですか?
あなたが知らなかった職種にチャレンジしてみるために、相談員と一緒にいろいろと調べていくこともあります。そのきっかけとなるのが、(1)自分の情報 です。

(1)(2)(3)の情報全てを網羅するような職種を探す就職活動は困難ですが、足りないモノはこれから取得していく能力としてステップを考慮すれば必ず動くきっかけが見つかります。バランス感覚を取り入れて、視点を変えてみることをおすすめしています、固定概念でモノゴトを決めないようにしましょう!

固定概念・・・

 自分では絶対的なことなのに、実は少ない人生経験の中の判断であり、視点を変えればただの勘違い。
 「こんなはずじゃなかった。」これが固定概念の元祖、元々そうじゃなかっただけなのです。
 「こうあるべき」「こうに違いない」だから 「できないだろう」という考え方をお持ちの方は、 ぜひ、就職支援センターにお越し下さい!